「Another(綾辻行人)」の感想 理不尽な不幸に襲われる学園オカルトホラー
作品名 | Another |
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著者 | 綾辻 行人(あやつじ ゆきと) |
ジャンル | ホラー |
出版元 | KADOKAWA / 角川書店 |
評価 | 4点:★★★★☆(かなりおすすめ) |
対象年齢 | 中学生以上 |
おすすめの人 | オカルトやホラーが好きな人。若干のスプラッタ描写があるので耐性がない人は避けましょう。 |
綾辻行人といえば、「館シリーズ」でおなじみの人気ミステリ作家です。じつは、この作品もミステリだと思って読んでいたのですが、謎解きというか、叙述トリックっぽい要素はあるものの、基本的にはホラーでございました。しまった。
見込みと違っていたとはいえ、内容は面白かったです。
クラスメイトから「いないもの」とされている謎の美少女ミサキ・メイ。次々に悲惨な死を遂げる3年3組の関係者たち。果たして主人公はこの呪いめいた超自然的「現象」の正体を暴き、死の連鎖を止められるのか…!!と、あらすじはこんな感じ。
怪異に対する無理な説明付けはせず、登場人物たちも理不尽な不幸を現実として受け入れ、苦悩しながら被害を最小限にするべくおまじないのような「対策」を重ねていきます。理不尽じゃー、本当に理不尽じゃー。
なお、作品はアニメ化やコミカライズもされており、外伝も発表されている模様。いずれも未見なのですが、映像作品ではスプラッタ描写が結構きついらしいので、心臓の弱い人はやはり手を出さない方がよろしいのではないでしょうか。
こちらが今回紹介したもの。
こちらは漫画版(未読)。全4巻で完結済みらしいです。
こちらは続編というか外伝というかそんな感じのものらしい。読んだらレビューします。
トラウマシーンが多いと言われるアニメ版。実際どんな感じなのかちょっと気になーる。