「鹿の王 上下合本版 (上橋菜穂子)」を読んどる
紙だと分厚すぎて分冊になってしまうものを、1冊で読めるのもKindleの良いところですね、っと。
「獣の奏者エリン」の原作小説や、「守り人シリーズ」で高名な上橋菜穂子さんの最新刊です。「獣の奏者」ですっかり魅せられてしまったので購入。そしてさっそく読みはじめました。ぼちぼち3~4時間は読んでいるのに40%に満ちません。なんというボリューム。
話は変わるんですが、Kinldleに限らず電子書籍の良いところでもあり、悪いところでもあるのが本のボリュームが直感的にわかりづらいところですね。読むのにかかっている時間の感覚からすると、この「鹿の王」はおそらくかの「バトル・ロワイアル」にも匹敵する分厚さなんじゃないかと思うのですが、電子書籍だとそういう量感がわかりません。短編だと思ったら意外と短くて肩透かしをくらったり、逆に短編だと思ったらめちゃくちゃ長くてしんどくなっちゃったこともあるので、このあたりはなんかこうわかりやすくできる手段はないのかなあとか。
それはともかく、この「鹿の王」もたいへんに面白い。ブログを書かねばならんという使命感さえなければこの記事を書いている時間も惜しんで読みふけっていたはず。
今回の上橋菜穂子ワールドは「病と人の関係」であるようです。
主人公は謎の疫病に侵され、死の淵に立たされるもなんとか復活。それによりどうも妙なスーパーパワーを得てしまったようです。狼のように嗅覚が敏感になったり、すさまじい筋力で鎖を引きちぎったり、そうかと思えば謎の獣使いに操られそうになってしまったり。
まだ読んでいる途中なので俯瞰した感想やあらすじの解説ができるわけではないんですが、読み進めるほどに謎が深まって面白くなる感じだぞー、これはー!
そしてまた関係ない話をしちゃうんですが、本の感想って読了する前よりも、読んでる最中の興奮を伝える方が面白い気がする。物語を追っている最中のワクワク感って、読み終えてしまうとどうしてもいくらか熱量を失ってしまうと思うのですよね。
というわけで、熱量がある間に「鹿の王」の世界に戻ります。
こういう読書感想を語り合えるコミュニティに参加したいなあ。
- 作者: 上橋菜穂子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2014/09/25
- メディア: Kindle版
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読み終わったので感想を書きました。